PHP超入門 (11)
さて、前回は、PHPのプログラムで基礎中の基礎となる「スカラー型」の変
数の実例について紹介しました。
そして、スカラー型の変数は、1つの変数の中に1つのすうじや文字を入れる
変数のことでした。
今回は、これに対して、1つの変数の変数の中に複数の数字や文字を入れるこ
とのできる「配列型」変数と「ハッシュ型」の変数というものがありますが、
今回は、これらのうち、配列型変数の実例について紹介してみます。
■配列型変数について
ここで、少し、復習になりますが、
配列型の変数を扱う時は、以下の様にします。
$kudamono = array("りんご","みかん","すいか","メロン","いちご")
「=」の右側の表現
array(○,×,△,□,・・・)
は、1つの変数に、複数のデータを格納する時の、PHPにおける表現方法で、
これにより、$kudamonoという変数の中に、「りんご」〜「いちご」の5個の
単語が格納されます。
こうすると、$kudamonoという変数の中には、5つの果物の名前が以下のよう
に格納されることになります。
$kudamono
+------------+
| りんご | ← $kudamono[0]
+------------+
| みかん | ← $kudamono[1]
+------------+
| すいか | ← $kudamono[2]
+------------+
| メロン | ← $kudamono[3]
+------------+
| いちご | ← $kudamono[4]
+------------+
これで、変数に格納されたイメージは分かると思いますが、問題は、これらの
1つ1つを如何に取り出してブラウザに表示させるかです。
ここで、イタズラで単純に次のように書いたPHPプログラムを試してみます。
----------------------------------------------------------------
<?php
$kudamono = array("りんご","みかん","すいか","メロン","いちご");
print($kudamono);
?>
----------------------------------------------------------------
余裕のある人は、上のプログラムを066-1.phpという名前で、C:\Inetpub\wwwr
oot\phpフォルダに保存して、
ブラウザのアドレス欄にhttp://localhost/php/066-1.phpと入力してみてくだ
さい。
結果として示されるのは
----------
Array
----------
という、意味の分からない、文字が表示されるのみで、格納されている果物の
名前は1つも表示されません。
実際の例はコチラ →
http://www.e-and-a.ws/05/066-1.php
※ちなみに、これは、変数$kudamonoはスカラー型ではなく、配列ですよ、と
いうことを意味しています。
では、変数のどうやって中身を取り出して、表示させるか?
そう、上のイメージ図にあるように、変数名「$kudamono」の後に大括弧 "["
と "]" の間に表示したい果物に対応する数字を指定してプログラムに書きま
す。
例えば、0番目に格納されているのは、りんごですから、次のようになります。
----------------------------------------------------------------
<?php
$kudamono = array("りんご","みかん","すいか","メロン","いちご");
print("0番目の果物は $kudamono[0] です");
?>
----------------------------------------------------------------
※これは、前回のメルマガで書きましたが、上の例では、$kudamono[0]の前後
に半角スペースを入れることを忘れないでください。)
これを、066-2.phpという名前で、C:\Inetpub\wwwroot\phpフォルダに保存し
て、
ブラウザのアドレス欄にhttp://localhost/php/066-2.phpと入力してみてくだ
さい。
そうするとブラウザには
----------------------------
0番目の果物は りんご です
----------------------------
と表示されると思います。
実際の例はコチラ →
http://www.e-and-a.ws/05/066-2.php
ここで、なぜ、最初のりんごが「$kudamono[0]」であって、「$kudamono[1]」
ではないかと疑問に思う人がいるかもしれません。
これは、以前にも書きましたが、人間の慣習では、ものを「1,2,3,・・・」と
1から数え始めますが、コンピュータの世界では、「0,1,2,3・・・」と0か
ら数え始めることに起因しています。
上の例では、りんごのみを表示させましたが、せっかくですから、すべての果
物を表示してみましょう。
----------------------------------------------------------------
<?php
$kudamono = array("りんご","みかん","すいか","メロン","いちご");
print("0番目の果物は $kudamono[0] です<br>");
print("1番目の果物は $kudamono[1] です<br>");
print("2番目の果物は $kudamono[2] です<br>");
print("3番目の果物は $kudamono[3] です<br>");
print("4番目の果物は $kudamono[4] です<br>");
?>
----------------------------------------------------------------
※各行の最後にある「<br>」はHTML文でおなじみの改行を示すタグです。
これを066-3.phpという名前で、C:\Inetpub\wwwroot\phpフォルダに保存して、
ブラウザのアドレス欄にhttp://localhost/php/066-3.phpと入力してみてくだ
さい。
そうすると、ブラウザには
----------------------------
0番目の果物は りんご です
1番目の果物は みかん です
2番目の果物は すいか です
3番目の果物は メロン です
4番目の果物は いちご です
----------------------------
と表示されると思います
実際の例はコチラ →
http://www.e-and-a.ws/05/066-3.php
■まとめ■
以上で配列型の変数の説明を終わりにしますが、上で長々と説明したことを、
ここで簡単にまとめると
1.変数 = arrayy(○,×,△,□,・・・)
という形式で、1つの変数名の中に、自分が必要とする文字あるいは数字を
必要なだけ格納する
2.プログラム中では「変数名[数字]」という具合に、変数名の後に大括弧でく
くった数字を付加して、変数の中に格納したそれぞれの値を取り出して、プロ
グラム中で使用する。
なお、変数名の後に付ける数字は0から始まることに注意する。
というような具合になります。
今回は、配列型の変数のお話でしたが、次回は、これよりも少々難しいハッシ
ュ型の変数についてお話する予定です。